パニックルーム ・・・85点
今回は品川の方まで行って来ました。駅前のホテルの1フロアを映画館にしたというユニークな場所でした。サービス完璧、席は予約式、毛の長い絨毯が敷き詰められたまさにホテルって感じでした。多くのスクリーンがあり、一部屋はチネぐらいかな。音響もまあ、普通。いい感じですよ。
さて、パニックルームであります。デビットフィンチャーとジョディーフォスターとお気に入りの2人が参加しているということで期待度は大きく、楽しみにしていました。
離婚したジョディーは大学教授。新しい家をニューヨークの高級住宅街に見つけました。娘と2人引っ越してきたその家には「パニックルーム」という秘密の部屋がありました。分厚い壁に囲まれた密室、家中のカメラのモニターが並び、独立した電話回線に、食料などの非常用設備。その部屋には誰も侵入できないのです。そして新しい家に引っ越した最初の夜、なんと泥棒が侵入してきて・・・。
セブンやゲームのようなバリバリのサスペンス巨編かと思っていたのですが、案外シンプルでした。静かなアングルにシンプルなタッチを用いているのは最近にしては珍しいのでは。ある意味ハリウッドらしくない古きよきいい映画です。所々にちりばめられた風刺的なセリフやエピソード、そしてジョディーの演技は鬼気迫るものがあり、とてもテンションが高くていいですね。サスペンス系を敬遠していた人にお勧めしたいです。こういう映画もいいのではないでしょうか。
泥棒とのやり取り、そしてパニックルームという空間。そんな緊迫した中でもこの映画は人間の愛を映し出しているような気がしました。最期の最期の1カットまでテンションの高い、いい映画だと思いますよ。限りなく狭い場所でのやり取りは何処となく舞台演劇を思わせます。俳優たちのすばらしいパフォーマンスがこの映画の見所でしょう。
セブンの毒々しさが好きな人はセブンを。ゲームの迷宮感が好きな方はゲームを。どちらかといえば今までこのようなサスペンス系に触れていない人と行くといいかもしれませんね。ただ、ちょっとしたセリフや演技で今の世の中を鋭く風刺している点は共通するフィンチャー色といえるかなぁ、と私は思いました。かなり大人向けです。ニューヨークのお金持ち、常に強盗と隣り合わせという別世界を見る、というのは平和ボケ日本には受けが悪いかもしれません。ちなみに、離婚した旦那さんのすぐそばに家を借りるなんて、なんてお茶目なんでしょ、とは友人の感想でした。