陰陽師 …50点
今回は初のチネチッタでの鑑賞となりました。今回の「陰陽師」は3階でした。一番右のエレベータから3回にあがる。こいつに乗らないゲームが何台あったことか…。はっ、いかんいかん。(内輪ネタ)
売店やら、バー風のカウンターがあるのを横目に会場入りする。まあまあの広さ。高い天井。いすも悪くはない。お尻が痛くなることもありませんでした。上演前にはなんとチャイムが鳴る。おおお、懐かしい…。チャイムだよ。小学校のようです。しかしこのチャイム。他の階に漏れている恐れあり。というのも上演中にチャイムが聞こえた気がしました。私の気のせいか?
さて、陰陽師ですが、私は会場で数少ない(と思われる)「原作を知らない人」でした。恐らく会場は原作とそのコミックのファンと思われる方々ばかり。カップルよりは男性二人組みや女性のみのグループ多し。
ずばり言いましょう。
原作読んでから見ましょう。
いやまじで。正直辛かった…。原作をどう表現するかに重きが置かれている気がしました。しかも、原作を知っている方々のありがたい(もちろんありがたくはない)予定調和的リアクション。なぜここで笑えるのか。とかなぜここで息が漏れるのか。良くわからんが、原作好き組の周りを省みないリアクションは少々堪えました。まるで劇団四季のリピーターのようですな。(あれもひどいものです・・・。)要するに原作を知ってない人間には、回りの様子は理解不能。なんとも集中しづらい雰囲気でした。
ということである意味、内容は二の次。はっきり言って原作読んでない人は見る必要ないかも。複線も盛り上がりもないそのストーリーは少々辛いものです。「阿部は凄い」をテーマとするならば、それにはやや不足。「平安時代ってこうなのよ」をテーマとするには雰囲気が明るすぎ。純粋に映像作品としてみる上ではやや面白みに欠けるかも知れません。
しかし、俳優陣の演技はなかなか見ごたえありました。主演の野村氏は「さすが」と思わせる身のこなし、ちょっとした動作で人をひきつけます。エリコ嬢と並んで走るシーンがあるのですが、その体さばきのさは「おぉ、宇宙人…。」と思いました。まるでアユミさんとマヤのようですな。まるで空を飛んでいるかのごとく走っています。その身体のキレ、踊りなどは必見でしょう。相手役となる真田氏もお見事。高笑い系の役ながら、それに凄みを加えるさまは圧巻の一言。この人は悪役が似合うとはいっしょに見た方の言ですが、「なるほど」と思いました。刀を使った演技は圧巻の一言でした。今日の私にはこたえました。え、エリコ嬢?私はヒトエ好きなんで(大嘘^_^;)ノーコメント。
私が印象に残ったのは、平安京の壮大さです。高層ビルがない広い首都。ものすごく広い大通り。一面に広がる大都市には息を呑みました。っていうか、マジ凄いです。平安京の、帝の凄さが私にも伝わりました。CG関連も苦しいながらがんばっていて私は好きですね。
次に印象に残ったのが呪文のささやきです。少年漫画系ではこういった呪文は大声で唱えることが多いので、私には新鮮でした。映画館ならではの音響効果とあいまってものすごい強烈なものでした。「良く表現してますよ。」とは原作を知る人間の言だが、ささやく呪文(?)はなにやら魅力的で、セクシーで単純に「そうなのか」と関心もしました。ささやくだけでなく、ここぞというときには声色が変わるのもさすが人間国宝級…。といったところでしょうか。
感想としては、もっと野村氏の踊りが見たかったのと、ストーリーに起伏が欲しかったですね。超大作を映画化することの難しさと、その製作者の苦しみが十二分に感じられる作品でした。
原作が好きな方は「動くキャラクター」を見るだけでも価値があるでしょう。さ、原作を読んで、それから映画館へGO!!