機動戦士Zガンダム … 60点
ついに見ました!!全13巻!!いやぁ、長かった…。子供心にも「ゼータは難しい。」というのはありましたが、本当にそうですな。これ、子供向けではないです。話が難しすぎる感があります。中高生向けかな?ちょっと大人なアニメーション。
連邦軍のメカニック技師を両親に持つカミーユ君は機械好きの学生。柔道も得意な熱血漢。しかし女っぽい名前をコンプレックスに感じています。そんなある日、憧れのブライト艦長を一目見ようと出かけた港でティターンズの軍人、ジェリドに「女みたいな名前だな。」と馬鹿にされ、ついカッとなりその軍人を殴ってしまい軍隊につかまってしまいます。
巷でその横暴さが目に余るティターンズ軍の取調べにキレたカミーユは、軍の基地にある両親が作った新型モビルスーツを盗み仕返しをしようと思いつきます。そしてそこに、その新型モビルスーツを盗みにきた反連邦組織エウーゴがやってきた!!平和な町が一瞬にして戦場に!!さあ、カミーユはどうするのか??
ファーストと呼ばれる「機動戦士ガンダム」の七年後(?)として扱われるこの作品。前作ではライバルとして現れたシャアが味方として登場。その戸惑いながらの戦いはついにはジオン残党のアクシズ勢をも加えた三つ巴の様相を呈してきます。アムロやブライトといった前作に登場したキャラクターにファンは「にやり」とさせられることでしょう。(ってファン以外見ないか、この作品は…。)前作でも主題になっていた人類の覚醒、進化型「ニュータイプ」に対してこの作品では「オールドタイプ」(=普通の人ね)や、「強化人間」(=ドーピングにより遺伝子改造をされた人工ニュータイプ)という呼称が登場。さらには木製圏からやってきた天才パプティマス(様)の導入した「変形モビルスーツ」が花を添えます。前作にもまして女性が活躍。登場する主要キャラの多くはアクシズの摂政ハマーン(16歳)を筆頭に女性ばかり。モビルスーツを使った白兵戦ではその肉体的ハンデが出ないため多くの女性が戦場に出て行く時代になりました。そんな未来を描きながらこの作品は人と人がわかりあうことの大切さと難しさを説いている気がします。
序盤は見ていて混乱していた私も、友人まーさんの「ゼータの主役はシャアっすよ」の一言で納得。誰よりも地球を愛するシャアの苦しみながらの戦い、として見れば結構解りやすく見れる…かも。また、アムロがニュータイプとして覚醒していくさまを描いた前作にくらべ、今回は初めからニュータイプとして扱われるカミーユ。ここら辺の違いがなかなか興味深いです。
発足から三年ほどを経たティターンズは腐敗し、地球で生まれた人々だけによる横暴な軍隊、あるいは発足にかかわったバスク大佐の私兵となりつつあります。それに我慢がならない宇宙生まれの人々の一部は反連邦組織エウーゴを設立し、その改革に乗り出そうとします。連邦軍の象徴とも言えるガンダムの窃取、連邦軍の拠点ジャブローへの攻撃と徹底してイメージ作戦を行うエウーゴ。その反乱軍を殲滅せんとするティターンズの戦いの中で2人のニュータイプ、パプティマス(様)とカミーユが出会い、戦局は大きく動いていきます。
さらには辺境の地、アクシズに身を潜めていたジオン残党がついに動き出し、地球圏奪回・ザビ家再興を求める戦いを挑んできます。その戦いはこの作品では決着がつかず、続編「ダブルゼータ」へと持ち越しになります。ということで非常に長い上に中途半端なところで終わるため、一般の方にはおすすめしません。「ダブルゼータまで見てやる!!」という気合の入った方はぜひこの混沌とした話の中にどっぷりと浸かって下さい。(^^)
印象的なのがやはり、パプティマス(様)とカミーユの邂逅のシーン。パプティマス(様)自ら設計したメッサーラと対峙するカミーユは両親が作り上げたガンダムマークUを操ります。その敵機に攻撃をしようとしたその時、目の前の大型モビルアーマーと思われたマシーンは一瞬にしてモビルスーツへと姿を変えます。
「へ、変形した…。」
これをきっかけにして天才カミーユは「Zガンダム」の基本理念を改め変形モビルスーツとしてのガンダム、というアイディアを思いつくのです。
ハマーンに翻弄される形となる後半ではやはり、ハマーンとパプティマスの対決シーンなどは見所でしょう。いわゆる「ファンネルつるべ打ち」のシーンですね。いかにもニュータイプらしいファンネルの遠隔操作で攻撃するハマーンのキュベレイ対天才技師でもありニュータイプでもあるパプティマスが操るジオ。そのほかにもサイコミュと呼ばれる脳波を使った遠隔操作を可能にしたサイコガンダムや、ゼータを上回る機動力を持つハンブラビなど多くの名機が登場します。
強いて言えばニュータイプ同士の戦いがあまり見られない(ま、ニュータイプ自体少ないのであたりまえだが)のとカミーユの悲劇の戦いとなるフォウ(ムラサメ研)やロザミア(オーガスタ研)との戦いが意外とあっさり終わってしまうのが残念ではあります。
正直、「こんな話だったのか」というのありましたね。あとはやっぱり「カツ、コロス…!!!(#゚Д゚)」ってところでしょうか。どうしよう、ダブルゼータも借りようかなぁ…と迷ってしまいました。ま、ガンダム好きの私としては楽しめましたが、あまり好きではない人や「ヒイロ様♪」な方にはおすすめしませんね。濃厚でずっしりとした言い話ではあるんですけど。近年では見られないほどのクオリティーを持ったこの作品。これがテレビアニメか…と正直感動を禁じ得ません。愛と気合がこもった作品ですので愛と気合を持ってみていただけると楽しいと思いますよ。