ソードフィッシュ … 90点
映画や小説に出てくる銀行強盗をかっこいいと思ったことはありませんか。コンピュータを操るハッカーに(クラッカーでもいいや)あこがれたことはありませんか。核ミサイルを撃ったアナベルガトーを応援したり、篠原のエース帆場に心引かれたあなたはこの映画を見るべきです。
かつてアメリカを席巻したハッカーのスタンリーは仮釈放中。妻とは離婚し愛する娘とも別居中だ。そんな彼のもとに飛び切りの美女がやってくる。彼女のボスに会えば10万ドルをくれるという。裁判で娘の親権を取り戻したいスタンリーはその話に乗ることにする。
ボスの名はガブリエル。長髪にちょび髭。いかしたスーツを着こなし美女をはべらす「バットガイ」のジョントラボルタだ。スタンリーは彼に銀行のオンラインに忍び込み95億ドルを盗み出す計画に手を貸すよう仕向ける。その計画の名は「ソードフィッシュ」
監督は(60セカンズと同じ人)この大悪人ガブリエルはジョントラボルタ以外成し得ないと考えたそうだ。それぐらいジョンの演ずるガブリエルはすばらしい。この悪人っぷりをぜひ体感してほしいです。
冒頭シーンは彼の演説から始まります。ここに引用されるのがアルパチーノ主演の「狼たちの午後」です。もしこの映画をご覧になっていない場合、ぜひ「狼〜」をみてからこの「ソードフィッシュ」を見ることをおすすめします。きっと爽快感が増すでしょう。
ガブリエルは私たちがやりたいと思うこと、やってほしいと思うこと、あるいは思いもしなかった予想外のことを次々やってくれます。一応の主人公スタンリーは何とか悪人のガブリエルの裏をかこうと思いますが、いやいやなんの、彼のほうが常に1枚上手。そんなやり取りを通してこの映画は一級の興奮を与えてくれます。
ハリウッドらしい大迫力のシーンは「マトリクス」をこえるものがあり、きめこまやかに仕組まれたシナリオははらはらドキドキ、そして大ショックを与えてくれるでしょう。
何よりまず、ジョントラボルタ。この世紀のバットガイを演じた彼のベストアクティングがこの映画でみることが出来ます。全編にわたる刺激的な映像と、テクノ調のクラブミュージックの波に乗り彼の一級の演技に酔いしれていただきたい!!
既存の映画の結末に納得がいっていない。殺された犯人に同情してしまう。最近スカッとした気持ちのいい映画に出会っていない。あなた、この「ソードフィッシュ」をおすすめしますよ。こいつはいいですぜ…。 ノリにノッたトラボルタ。何処までも悪人なトラボルタ。まさに彼の奇跡の演技がここにあります。お勧めです。一級のハリウッドエンターティメントをお楽しみください。
もし、時間があるのであればアルパチーノの「狼たちの午後」を見てからのほうがいいでしょう。絶対その方が面白いですよ。