ガタカ … 80点
 SF好きならまず、その設定のみでノックアウトでしょう。遺伝子が全てを決める近未来。その中で遺伝子的に「差別」される主人公がたくらむある計画とは?
 ある意味怖い映画です。こんな未来になったらどうしよう…。科学技術の進歩が今までに無い新たな身分差別を生み出したとしたら…。そんな警告の鐘をならす社会的な映画でもあります。
 主人公は、普通の子。遺伝子操作を受けていないため社会的に「不適応」な人種とされます。しかし、彼はある計画を行います。他人の遺伝子をかり、その人に成りすます…。毛、血、尿、垢、粘液などの体の一部からもその人間が誰なのかわかるようになってしまった近未来。その未来では優秀な遺伝子をもっているものこそがエリートとなれるのです。そのエリート中のエリートが働く場所のなが「ガタカ」。その中でもトップの主人公には重大な秘密が…。そう彼は遺伝子的には「不適応」な人間なのだ。他人から遺伝子のサンプルを提供してもらい、「適応」した人間を偽っているのだ。そんなある日、ガタカで殺人事件が起こります。執拗な警察の捜査の中で浮かび上がった容疑者は誰にも知られてはいけない、本当の自分だった…。殺人は犯してはいないが、自分は遺伝子的には「不適応」。ばれるかばれないかぎりぎりのやり取りは、非常に緊張の連続です。
 自分の遺伝子を呪い、海で体を石でこすり、垢や髪の毛を落とそうとするシーンは秀逸。弟との「度胸比べ」のエピソードもまた非常にうまく使われています。SFとしてだけではなく、サスペンス的なのりもあり非常に面白いです。
 遺伝子的に優秀な人間だけが集うガタカ。ということで出てくる人物の大半が美男美女ばかり。かなりうっとりできる作品でしょう。そういった意味では女性向かも解りませんな(^^)
 出てくるシーンのビジュアル的な威力はかなりのものです。印象的な未来の描写が多く、ため息の出る作品。非常に美しい、ある意味目で楽しむ作品かもわかりませんな。この耽美な世界を通して、この作品は努力と友情のすばらしさを訴えているように思いました。お勧めですよ。

 ただ、DVD収録のドキュメントが字幕無しだったため、なんとなくしかわからなかったのが残念。英語勉強しなくちゃ^_^;