コンタクト … 90点
 元同僚(バツ一)に「A2さんなら好きかもね」と進められたこの映画。ビンゴー♪すごいです。なんていうか、グオォォォーすげー!!という種の感動ではなく、じわじわ来る感動。いゃぁ、いい映画です。お勧めです。
 主演はネルや羊たちの沈黙、告発の行方でおなじみジョディーフォスター。彼女が天文学者エリーを演じます。エリーは苦労に苦労を重ねながら、地道な研究を続けついに宇宙の彼方からの通信を受信します。26光年もの彼方からとどいたその通信にはなんと輸送装置の設計図らしきものが…。ことがことだけに政府も動き出し、世界の注目する事業となります。ハテさて、宇宙人はいるのか、彼らとの接触(コンタクト)成功するのでしょうか。
 ものすごく、リアリティにあふれた作品です。宇宙の描写から、アメリカ社会の反応に至るまで。実際のニュースを見ているかのごとく(事実、実際のニュースや、有名TVショーなども出てくる)こと細かく描かれているのが、まず凄い。将来こんな報道がされるかも…。そんな風に思える作品でした。フォレストガンプ(監督が同じ)でおなじみのCG合成によりクリントン大統領(当時)も出てくるぐらい。それもそのはず、原作者はナサでボイジャーを作った人らしいです。ということで、細部にまでこだわりが感じられるすばらしく良く出来た作品です。
 さらには、科学と宗教のもつ一種の緊張関係にも言及しています。神はいるのかいないのか、物事は全て科学で解き明かすことができるのか出来ないのか。映画のいたるところで討論が行われます。そういえば、登場人物はいつも討論をしていますね。そういった意味ではかなり対象年齢は高いといえます。中学生でもチョイきついかな???SFではなく、社会派宇宙物語といった感じでしょうか。
 それにしてもジョディーは凄いですね。ちょっと勝気で攻撃的な博士は、羊たちの沈黙でのどこか陰のあるクラリスとは全くの別人。(あたりまえか)さすが…。とびっくりしながら見てました。クライマックスでの演技はもとより、通信受信のシーンなどは鳥肌ものです。議論するシーンでの迫力やセリフの無い時の表情に至るまでまさに「鬼…。」脱帽のシーンばかりです。また、回りの脇役も渋めのいい人ばかりで非常に濃厚な映画となってます。中でも同僚のクラーク博士はかなりの光を放っており私はお気に入りです。
 宇宙人とのコンタクトを試みる、というものすごいエピソードを通じてこの映画は努力することのすばらしさ、人類のすばらしさを説いているように思えました。劇的なカタルシスという意味ではチョイ薄いので、派手なSFを期待するのは的外れかもしれません。そういった意味では万人向けではないかもしれませんね。バックトゥーザフューチャーとかのイメージをもったまま見るのはかなり危険なので注意がいるかもしれません。見終わった後に「はぁ〜」と力がじわじわ抜けていく、そんな心地よい感動に浸ることができる良い映画です。宇宙やジョディーに興味がある人は必見。自分の無力さに嫌気がさしているような人に力を与えてくれることでしょう。こういう映画もいいもんです。今までに無い種の感動を味わえたすばらしい映画でした。いゃぁいいですぜ、これ。お勧めです。

 なぜか、地元の北海道(英語ではホッカイドーアイランド(^^)がでてきてちょっとご機嫌。DVDにはCG製作の裏話も収録されてました。これもまた凄い…。ということで90点をつけてみました。