カリートの道 …70点

なんと、やってしまった…。いきなり派手なオープニングの回想物である。回想物…。私は苦手なんですよ。しかし、それを一瞬忘れさせるほどの分厚い内容でした。くう、回想でなくてもいいじゃん…。
 カリートとは主人公アルパチーノの名前です。カリートは五年ぶりにシャバに戻ったマフィア(?)の一員。麻薬取引で名を馳せた彼も五年の服役中に変わり、足を洗う決意。カリブのレンタカー屋をやるというのが新しい夢です。しかし、彼が引き寄せるのかいきなり事件に巻き込まれます。足を洗うのは大変な困難を伴います。そんな中、友人の弁護士から頼みごとをされるのです。しかもかなりヤバイ。
 とりあえず、アルパチーノはかっこいいです。今回はプエルトリコ人ということでひげがキュートです。また、ヒロインとの純愛も秀逸です。ともに夢破れた大人2人の恋愛。喫茶店のシーン。ドア越しのやり取りなどもう鳥肌ものです。くぅ…。愛ってすばらしい…。
 全編にわたるラテン音楽、そしてR&Bの名曲の数々もかなりいいです。当時のクラブシーンが想像されます。ストリートな雰囲気もまたいい感じです。古きよき大都会ニューヨーク!!
 感度の高い頭と、素早い物腰。アルパチーノの演技はまさに一級品。悪ながら信頼と友情と愛する人を重んじる、いい人です。終盤の待ち合わせのシーンはまさに緊迫。ドキドキ…。しかし回想物なんだよねぇ…。

アルパチーノファンにとっては、裏切られないいい作品です。しかし、一般的に見ればややパンチにかけるかも知れませんね。自分を信じて生きようとする、夢を求めてもがく男の映画でした。