| 第一巡 総括 |
みうみうの優先順位を見てみる
シーズン前のキャンプなどでは、いろいろな選手がいろいろな場所で試され、「一体どんな面子になるんだ」と期待と不安が入り混じった今期でしたが、蓋を開けてみればほとんどの試合で面子が固定され、今期のスタメンというものは確立されました。
とはいえ、序盤はキャンプの疲れからかコンディションが整わない選手が見られ、さらにはインフルエンザの蔓延もありいろいろな布陣が試されました。2節から4節にかけてがそれですが、注意深く見ますとみうみうの起用はある程度わかりやすいものといえまして、その優先順位が見えてきます。
ここで肝となるのが和波です。開幕スタメンであることからもわかるとおり、彼への期待はチーム・サポ問わず大きくありましたが、開幕してみるとそのパフォーマンスは疑問符がつき、ついにはコンディションを崩して長期離脱となりました。サイドバックの優先順位において、徐々にその順位を下げている様子が見て取れます。左に限りまして私が思いますに、
開幕 1和波 2西嶋 3池内
2節 1西嶋 2和波 3池内
3節 1西嶋 2池内 3和波
そして、3節にスクランブルで呼ばれたのが吉瀬であるのを考慮するとこれ以降は
1西嶋 2池内 3吉瀬
では無かろうか、と思われます。
この左サイドバックの人選が中々定まらなかったのが唯一の誤算といえそうですが、まぁ、結果は出たのかな、と言う感じです。この絡みの中で、右サイドバックの定位置を勝ち取ったのが西澤。開幕前は「カウエや芳賀のコンバートか?」、とまで言われ人材難が叫ばれましたが、池内からその位置を勝ち取る形となりました。そこにスクランブルでの3節での活躍が影響したことは想像に難くありません。
左サイドバックの人選はボランチのスタメン争いとも絡んでいます。いわゆる「ポリバレント」な西嶋がポイントでした。おそらく、カウエ芳賀の次に来るのが大塚であると思いますが、その大塚も離脱。よってサイドバックで使いたい西嶋をセンターで使わざるを得ない、と言う感じではないでしょうか。逆にいえば、開幕前は「人材豊富」と思われたこの位置の人材が育っていない…という見方も出来ます。上里、鈴木、金子と候補は面白そうな名前が連なるだけに、その奮起が期待されます。(どうやらこれらのメンバーはサテライト戦で最終ラインで起用されているとか…。守備力が課題なのか?)
うれしい誤算となったのが藤田の躍進でした。開幕スタメンの砂川が風邪でスタメンを譲るとそのまま物凄い活躍。U20代表候補召集の好影響もあってか素晴らしいパフォーマンスを披露。残念ながら砂川がスーパーサブとしての「島田枠」での起用という流れが出来ました。ただ、個人的には砂川の方が好きなので早くスタメンを奪い返してほしいナァと期待しています。一時期ではありましたが、4411的なFWでの起用もあり、今期の砂川の奮起はチームの死活問題とも言えるかもしれません。
「島田枠」に続いて「斎藤枠」に固定された「守りのスーパーサブ」は大塚と池内が争っている感じ。ただ大塚が一歩リードしているようで、池内はどちらかと言うと「時間稼ぎ要員」的な起用が続いています。
とはいえ、単純に大宮の斉藤選手のように「4141で逃げ切り」とはいかず、やや苦戦しています。第一クール終盤や第二クール頭で見られた「大塚をいれてカウエをサイドに出す」という布陣がいまいちはまらない。と言うか、「4141」がはまらないからカウエをサイドに出すのか。この当たりの監督の中盤での選手交代は今後の注目ポイントと言えそうです。
| 節 | CB | SB | CH | SH | FW | |
| 1 | ブルーノ・曽田 | 和波・西嶋 | カウエ・芳賀 | 西谷・砂川 | ダヴィ・中山 | |
| 2 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | 大塚・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | ※カウエ負傷、砂川風邪 |
| 3 | 西澤・曽田 | 和波・池内 | 芳賀・西嶋 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | ※カウエ負傷、ブルーノ・大塚風邪 |
| 4 | ブルーノ・曽田 | 池内・西澤 | 芳賀・西嶋 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | ※カウエ負傷、大塚風邪 |
| 5 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | |
| 6 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | 相川・中山 | ※ダヴィ膝痛 |
| 7 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | 相川・中山 | ※ダヴィ膝痛 |
| 8 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | 相川・中山 | ※ダヴィ出場停止 |
| 9 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | |
| 10 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | |
| 12 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 | |
| 13 | ブルーノ・曽田 | 西嶋・西澤 | カウエ・芳賀 | 西谷・藤田 | ダヴィ・中山 |
カウンターとセットプレー
スペースをフラットな2ラインで消して、前からのチェイスで苦し紛れのパスを出させ、極悪4CBで跳ね返す。これが今期のみうみう札幌のサッカーです。これが上手くはまればいいのですが、はまらない試合、たとえば2トップに押し込まれた京都戦や、全体の圧力に屈した仙台戦や草津戦などでは最終ラインが下がってしまい防戦一方、という嫌な流れの試合が多くなります。対戦相手からしてみてもみうみうサッカーのデータはわかりやすく且つ量が多い(大宮時代とサッカー自体は変化していない)為、対策を打たれる今後の対戦ではやはりいかに追加点を取っていくか、と言うのが死活問題となります。「ウノゼロ」ともてはやされてはいますが、正直「ウノゼロ」は追加点が取れないという意味であり、賞賛ではなく屈辱の名称として我々サポーターは認識しなくてはいけないでしょう。
いかに点を取るか。アクションサッカーではフッキの個人技からのPKや、人数をかけてのサイドアタック、大塚のミドルシュートなど、ある程度武器がありましたが、今期はいまだこれだ、というものがありません。とはいえ、「カウンター」からの得点と言う意味では西谷の個人技を経由したゴールがある程度形になったかなぁ、とは思います。徳島戦でのゴールシーンや、東京戦、愛媛戦でのスルーパスはその理想系といえるのではないでしょうか。
ただ、アクションサッカーとは違い、カウンターにかける人数が少なくなっているため、個人の決定力不足がそのまま得点不足につながっています。人数を増やすというアプローチからはカウエの攻撃参加が増えてきたのは注目点でしょうが、もう一人ぐらいは上がってきてほしいナァ…というのはアクションサッカーで昨年までがんばってきたチームへの期待としてあります。さらに西谷のシュート自体も大阪戦をピークに少なくなってきていますので、新たなカウンターの形、攻めの形の構築が必要不可欠ではないかな、と思います。
セットプレーに関して言えば、さらに深刻です。今期初のセットプレーでの得点が9節の中山のヘディングであり、8試合は無得点に終わりました。今期のキッカーには藤田と西谷が選ばれており、いろいろと工夫している様は伝わるのですが、より精度を上げていきたいところです。とはいえ、9節以降は曽田とダヴィがそれぞれ1点ずつ取れてはいるので、徐々に上向きなのかナァ、とは思います。
ただ、武器がともに無い状態でここまで勝ち点を取れている様はサポーターからしてみても非常に「胡散臭い」(^^ゞ。しかし、今期は結果が全てと言う意味では非常に良い出だしではなかったのかな、と思います。
控え選手の奮起、カウンターのバリエーションの追加、セットプレーでの得点。第二クールに向けて、チームの課題は山盛り・・・とはいえ、トップグループにいる事は非常に気持ちのいいものです。なんと7期ぶりの首位という時期もあり、サポーターの数も戻ってきているようです。
今期こそは…。課題を克服し、何とかJ1昇格を目指してほしい。がんばれコンサドーレ!!!
07/05/15 byA2