第七節 vs仙台

仙台 1-1 札幌

ベガルタvsコンサドーレ

Stadio:ユアテックスタジアム仙台 07/04/08

コンサドーレ札幌
   ○  ○
  中山 相川
○  ○  ○  ○
西谷 芳賀 カウエ 藤田
○  ○  ○  ○
西嶋 ブルーノクアドロス 曽田 西澤
     ○
    高木

監督:三浦俊也

ベガルタ仙台
   ○  ○
  萬代  中島
  ○       ○
 ロペス     リャン
    ○  ○
 ジョニウソン 千葉
○  ○  ○  ○
田ノ上 白井 木谷 菅井
     ○
   シュナ潤

監督:望月達也

主審:河合英治

A2Pickup
 なんと、この試合前には再び札幌が野戦病院化。ダヴィはまだ本調子ではなく、ようやくサブに復帰した状態。さらには前節に藤田が負傷していたようです。さらには練習中に西谷と砂川が足をいためて帯同が微妙という報道も…。っていうか、攻撃的選手全滅ジャン…Σ( ̄口 ̄;) 、と思っていましたが、蓋を開けてみれば前節と同じ面子。ただ、そのコンディションは気になるところです。対する仙台は最終ラインに白井が二試合ぶりに復帰したベストメンバー。極悪を誇った昨年の3外人からロペスが残り、新外国人のジョニウソンがDHに入っている。そしてトップには萬代の名前も。首位ながらここまでホームで勝っていないという不思議な仙台。仙台は強い印象ですが、去年の外人カウンターでのイメージが強烈で、そこまで苦手意識は無いかナァ…と言う感じです。(事実、05年の6月以来仙台は札幌に勝っていません。)かなり余談なんですが、以前私は仙台の応援見たさに03年のナビスコ予選に行ったことがあります。そのときマリノス側で気になっていた選手が金子選手…。いゃね、べ、べつに金子選手ファンだっていってるんじゃないからね、とツンデレを装ってみる…。(文体が今と結構違っているので恥ずかしいね(´▽`))
 さて、この面子を見て、あるいは事前の報道を読んで想像していた仙台のサッカーはどっちかって言うと京都っぽい「ロペスとリャンがぐるぐるかき回してくる」系のサッカーを想像していたんですが、リャンの運動量はそれほどでもありません。ぶっちゃけていうと「…ひょっとして調子悪い?!」と言う感じで前半のリャンはいまいちキレがありませんでした。イメージしていたリャンとはまた違った感じ。とはいえ、要所要所ではゴール前に絡んでくる当たりはさすがです。開始いきなりの時間には札幌の右サイドに流れてきた萬代経由でシュートまで行きました。対する札幌は前線の守備から中山がボールを奪い西谷が左から中に切れ込んでシュート!!!シュナ潤キャッチ…という立ち上り。双方、かなり攻撃的な立ち上りとなり、戦前の予想の多くであった「攻める仙台守る札幌」的な試合展開にはならなかったところは非常に興味深いところです。前半の特徴の一つが(まぁ、現地で見ていたので贔屓目なところはあるとは思いますが)西谷が意外と中よりの位置取りで、その外側を西嶋が駆け上がっていく、というシーンが多く見られた点ではないでしょうか。ここだけ見ても、この試合は「あれ、ちょっと違うな」的な感じを受けました。それぐらい札幌は攻撃的に来ていました。とはいえ、仙台もさすが首位。ロペスの長いパスを前線に当てて、そこから選手が絡んでくるサッカー。5分にはLSBの田ノ上が中に切れ込んできて中島にパス、その中島のシュートがブルーノクアドロスに当たり、高木がギリギリでセーブ!!!!…アブネェ…(T_T)。双方オーバーペース気味か???とすら思えるアグレッシブな立ち上りです。そのすぐ後には中に切れ込んだ西谷のスルーにカウエが走りこんでミドル!!!こぼれ球に中山と相川がつめるも相川のシュートはポスト!!!(T_T)!!!!…し、死んでしまう…このハイテンションぶりは一体なんだ…。両監督の思惑なのか、ハテまたサポーターの熱気がそうさせたのか、見事なまでの攻め合い。非常に見ごたえのある展開。スタンドで見ていた私のテンションもマックスです!!!

05分
この直前には、中島のあわやゴールか、と言うシーンがあり、やや仙台が浮き足立っている感じです。その隙を逃さず、すばやいフィードのこぼれを西谷が拾います。その左を西嶋が上がっていくのをDHの千葉がケア。西谷には菅井が付こうとしますが、それより前に西谷がカウエにスルー。戻りながらだったジョニウソンは位置取りがいまいちで、カウエがバイタルを悠々と使いミドルシュート、こぼれ球に中山と相川がつめるも、中山のファールと言う判定。立ち上りの西嶋のオーバーラップを象徴するシーンとなりました。

 嵐のような立ち上りの後は、仙台が最終ラインでパス回しをして一息入れます。仙台はアンカー気味にジョニウソンが残っておりあまり攻撃には絡みません。。サイドバックもそれほどバリバリ縦に仕掛けると言う感じではないようでした。どちらかと言うと時間差で中に突っ込んでくるような印象です。
 09分、最終ラインでパスカットした西澤が何を思ったか中央にオーバーラップ。西澤のドリブルはジョニウソンに止められますが、それを後ろから中山が再奪取!!!右の藤田から鋭いクロスが入りますが、中山のファールと言う判定か。…どうやらこの試合は何か違うようです…。嵐はまだ過ぎ去ってはいないのか…。非常にわくわくする序盤戦となりました。このシーンでもそうですが、この試合は楔が上手く入ります。先ほどの西澤の上がりは相川とのワンツーを経由してのものでしたし、直後の10分には今度は左の西谷からの楔を相川がペナの角あたりでの楔で落し、最後はカウエが鋭いミドルを放ちます!!!!。このカウエの上がりは、徐々にチームにフィットしてきている印象を受けます。(その分芳賀が過労死しそうで心配ではありますが…(^^ゞ)
 ようやく膠着してきた時間帯。仙台は足元でつないで攻めようとしますが、上手く芳賀を中心に絡め取れている感じ。逆に札幌はおなじみの縦ポンを入れるも、これまた仙台のDH陣に阻まれる。そんな膠着状態が続くか…と思いきや、13分にはバイタルの手前でうけたロペスがキックフェイント(…敵ながらかなりエロいです…(//▽//))から目の前の芳賀を一瞬かわして超ロングシュート!!!!!しかも枠!!!!…高木がパンチング!!!!。いやぁぁぁ、気が抜けない、本当に素晴らしい試合です。
 15分過ぎからはようやく「回す仙台、カウンターの札幌」的な展開になってきます。とはいえ仙台は足元へのパスが多いのでそこまでは怖くはありません。逆に奪ってすばやくサイドに展開する札幌は17分に芳賀のサイドチェンジに西谷が走りこんでクロスまで行くなど、正直札幌ペースといえる展開が続きました。仙台は徐々にロペスが下がり気味でプレイするようになり、そこからのロングパスのこぼれにリャンやサイドバックが突っ込んでいくという感じの攻めか。うーん。なるほど。今期はこういうサッカーなんでしょうね、仙台は。正直、ボランチが上がらない仙台はFWと最終ラインの間が結構空いてます。まぁ、そこをロペスが縦横無尽に使う…というようなコンセプトなんでしょうね。
 20分代にようやく試合は落ち着いてきます。とはいえ仙台はやや攻め急いでる感があり、ロペスが「攻め」のスルーパスを連発してはいますが、立ち上りのような分厚い攻撃にはなりません。逆に札幌は西谷がある程度自由に持たせてもらえており、そこからクロスが何度も入ります。とはいえ、シュートまでは中々いけない。まさに膠着状態という感じになってきます。
 ここで、やや話ずれるんですが、あのさぁ、他のチームの人って西谷甘く見すぎじゃネェ???ケアしてきたのって京都と湘南ぐらいでしょう(まだ第一クール終わってないけどさ…)。ここ以外攻撃の起点がないっていう解りやすいチームなんですけど、どうして相手がケアしてこないのか理解に苦しみますね。西谷のマークをきつくしてイライラ担当をつけて後はロングボール跳ね返してれば札幌は成す術なし的な印象が私はしてるんですが…ってあまり教えちゃうとアレか(´▽`)。
 25分には西澤のオーバーラップからのクロスに中山がヘッドでシュートを放つシーンなどもありましたが、双方中々シュートにいけない展開。やはり、立ち上りのオーバーペースの反動が来てるのかしら…という静かな時間帯が続きます。仙台の方もロングフィードが多くなってきており、なんとも捉えどころの無い時間帯です。
 33分、攻めあぐねていた両チームが加速しだしたのがこのプレーからでした。自陣左でのスローインを受けたカウエのサイドチェンジでした。自陣から大きくけりだしたボールに藤田がスピードで追いつきグランダーのクロス!!!…中山が滑り込むも合わず(T_T)。さらにこぼれ球を右に開いた芳賀が拾ってクロス!!!…中山のシュートはGK正面!!(T_T)さらにはこぼれ球を拾った曽田がオーバーラップしてそのままペナの中に!!!右に今度はカウエが開いてクロス!!!さらには今度は左の西谷からのクロスを中山が落としてスルーパス、右裏に抜けた藤田がグランダーのクロス!!!…相川触れず…!!!(#゚Д゚)ゴルァ!!! という感じでまさに「猛攻」というシーンが続きます。仙台も跳ね返していますが、セカンドを札幌が結構拾えているので波状攻撃的な感じになっています。この時間帯光ったのがやはり藤田君と言うことになるでしょうか。スピード感あふれるドリブルで深くえぐってからのクロスを連発しておりましたし、仙台のカウンターを封じるべく自陣への戻りも早い。40分付近には中央にドリブルで切り込むシーンなどもあり、かなりいい感じできています。
 そんな中相川の楔のボールを菅井がカットしたボールがタッチラインを割りまして札幌のコーナーキックとなります。この試合初のコーナーキック。ここでまたもや波状攻撃を決める札幌!!こぼれを拾った藤田が西嶋とのワンツーから抜け出してクロスを入れるとファーにはドフリーの曽田が・…ヘッドでドン!!!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 曽田の今期初ゴール!!!!まさに左右に揺さぶってのゴールは見事でしたし、今期数少ないセットプレーからのゴール。さらにはこの時間帯で勢いを増していた藤田君のアシスト、とまさに至れりつくせり。アウェーでの試合、前半終了間際のゴールにより見事先制したコンサドーレはそのまま危なげなく前半を終えます。



●望月達也監督:
・もっと冷静にプレーをしよう!!
・サイドのスペースを有効に使っていこう。
・ラストパスを考えて。

●三浦俊也監督:
・前半はディフェンスも良くセカンドボールも取れ、こちらのペースになった。
 後半は相手もリスクをかけて来るので、組織を崩さずハードワークを続けよう。




 後半に入り、試合はまったく別の側面を見せ始めます。端的に言えば、「ひたすら仙台が攻めまくる」という展開です。ここまでの試合でも指摘してきましたが、今期の札幌は守備的なチームに必要不可欠な「鋭いカウンター」「セットプレーでのゴール」という非常に重要な部分が欠けています。この試合ではその二つが如実に現れた形となりました。立ち上りこそ、西谷や相川のドリブルから相手陣内にボールを運べるシーンも散見しましたが、いずれもシュートどころかクロスまでいけないという有様。真綿で首をしめられるかのようにじりじりと仙台は前掛かってきます。まずいえるのがロペスが下がらなくなった。トップ下気味に位置に常駐するようになり、さらにサイドバックが高く張り出す。いわば262的な感じなります。
 そんな中、58分には早くも三浦監督が動きます。相川を下げてダヴィを投入します。…何故ダヴィ?????。攻められっぱなしのチームに必要なのは落ち着く時間ではなかったでしょうか。それをダヴィが前線でキープすることで生み出そう…、ミーハーな人ならそう考えるところではありましょう…。しかし、「ダヴィはポストプレイヤーではない」と言うのはここまでのリーグ戦ですでに証明済みです。ほしいのはカウンター攻撃であり、そのスピードもダヴィには「?」がつきますし、そもそも怪我明けの選手にこのアウェー真っ只中での活躍を期待するのはどうか…。個人的にはこのカードのきり方(切るカードはともかくとして)。これはこの試合の分岐点であったように思います。
 それにしても仙台の思いっきりブリは敵ながら天晴れと言うべきでしょう。「人数をかけて攻めたい」という監督は多くいましたが、ここまで本当に人数をかけてくるチームがあるとは驚きです。シーンによってはなんとペナの中には6人。それ以外の4人も全員札幌陣内というすさまじい圧力でごり押してきます。それに押されてたじろぎ気味の札幌。人数はいつもどおりいますし、ゾーンでの守りもある程度できているようです。ただカウンターがない。この後半唯一のカウンターが61分に西嶋のフライスルーに西谷が抜け出してダイレクトで放ったシュート…。残念ながら力無くシュナ潤にキャッチされます。結果としてみれば、前半に、あるいはこのシーンで、決めきれなかったのが残念であった…という試合ではあるかもしれません。その後の30分間はまさに仙台ペース。いや、ペースとか言っている場合ではないでしょう。文字通り怒涛のような攻めが続きました。 
 ダヴィでも流れが変わらないと判断してか、三浦監督は68分に中山を下げて大塚を投入します。ここで疑惑のシーンが。明らかに投入前、サイドラインで待ち構える大塚は左手で「4」をつくりすばやく右手で「1」「4」とサインを送っています。みうみうさっかーの4141に移行、バイタルでのロペス封じる…確かに説得力のある交代です…が、ピッチに出てきたのはカウエが左に入り西谷がFWに上がったよくわからない442。この交代は一体なんだったのか…。記憶をさかのぼってみますと、最初は4141になったようにも思いますがその後テクニカルエリアからの支持で442に移行したような記憶があります。今となってはその理由はわからずじまいですが、ベンチもばたついていたのは想像に難くありません。それぐらい仙台の圧力が凄かったという事も出来るかもしれません。
 ただ、選手は本当にがんばっていました。最終ラインの4人はことごとく体を張って跳ね返していましたし、DHの三人も走り回っていました。さらに、個人的に涙腺に来たのが前線に回された西谷が本当に「別人か?」と思われるぐらい走り回って、それこそ中山のように、前線からのプレスをしようとしています。感覚派で天才の西谷選手、電池切れ、前半のみ、といわれた西谷選手が泥臭く守備をプレスをと走り回る様は、正直ぐっときました…。しかしその西谷も80分のコーナーキックの際に遅延行為(…意味不明)でイエローをもらいます。
 三浦監督は最後のカードとして砂川を用意しました。しかし、中々試合は途切れず、その砂川が準備している前で札幌はついに力尽き、波状攻撃から萬代に振り向き様シューを決められてしまいます。…。ついに五試合連続無失点記録が途絶えたシーンでもありました。正直、砂川が入ってもそこまで劇的な変化はなかったのでしょうが、やはり残念な一コマでした。
 これにより、札幌の勝ちは事実上なくなりました。後は、いかにこのアウェー戦を引き分け・勝ち点1で終われるかにつきました。
 この後の時間帯はことごとくセカンドを仙台に拾われますが、球際ではがんばれており、仙台のパスが足元が多いこともあって何とか守る札幌。ここで光ったのがブルーノの読み。危ない場面ですっと体を寄せて絡め取る。それを突破してきても高木がポストに体を投げ出して防ぐ。非常に長く感じた3分のロスタイムを乗り切り、何とか勝ち点1を死守しました。



 現地で見ていたこともあって、前半は「ヨユーだな(´▽`)。負ける要素無いや」と思いましたが、改めて見てみますと仙台の人数をかけた攻撃は迫力がありましたし、キーであるロペスを捕らえきれていない。そういった意味ではこの勝ち点1は非常に価値があるものだったと思います。
 得点が入ってしまった砂川の交代は、ある程度仕方が無い面もあるかとは思いますが、ダヴィを入れるも時間を作れるだけのコンディションにはなく、4141を狙ったはずの大塚はロペスを捕まえきれず。カウエが左に回ったことで攻撃的な要素がなくなってしまいました。そういった意味では、個人的には「策士、策に溺れる」ではないですが、三浦監督の攻対策がまるではまらなかった、と言うのはここに記しておきたいと思います。

 絶好調の仙台相手にアウェーで引き分け。後半の内容からすれば、御の字…あるいはそれ以上の出来なのかな、とは思います。


 …ゴール裏から前半を見てた限りでは、勝てると思ったけどナァ…(´・ω・`)。


スタッツ 札幌 仙台
枠内 6 6
コーナー 3 3
オフサイド 1 2
1. 2位以内のために勝ち点90 14
2. 失点は1試合平均1点以内 +4
3. 得失点差は+25〜30 +4
4. 26勝、10〜12引分け、10〜12敗を目標 4勝2分1敗
5. ダビは15ゴール 1
6. FWは2人で1試合1点のペースで50点取るのが理想 -6
7. シーズン途中に10〜15連勝 4連勝
8. ホームでは負けない 2勝1分
9. 開幕ダッシュ 4連勝
10.四国開催を筆頭に下位に取りこぼさない 1勝