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第六節 vs大阪

札幌 1-0 大阪

コンサドーレvsセレッソ

Stadio:室蘭市入江運動公園陸上競技場 07/03/31

コンサドーレ札幌
   ○  ○
  中山 相川
○  ○  ○  ○
西谷 芳賀 カウエ 藤田
○  ○  ○  ○
西嶋 ブルーノクアドロス 曽田 西澤
     ○
    高木

監督:三浦俊也

セレッソ大阪

     ○
    森島康
   ○   ○
  古橋  苔口
  ○  ○  ○
濱田  宮本  アレー
○  ○  ○  ○
羽田 江添 前田 丹羽
     ○
    吉田

監督:都並敏史

主審:牧野明久

A2Pickup
 開幕ダッシュを狙うも前節勝ちきれずホームに戻った札幌はダヴィが膝をいためて欠場。相川が今季初のスタメンを奪取。対する大阪は開幕から不振が続くも前節何とか勝利。世界の主流を行く3センター…なのか451なのかよくわからない「クリスマスツリー大作戦」という4321システムを採用。前節活躍したゼカルロスはベンチ。至宝モリシもベンチ。代わりには「デカモリシ」こと森島康をトップに古橋苔口という極悪の二人。特に森島康と苔口は北京世代でもあり、藤田石井当たりには奮起を要求したいところ。特に苔口はオランダの唯一の収穫とも言ってもよい逸材。(私は、あのときのカレロバもUAEの坂田と重なって好きでしたけどね)調子が悪いとはいえ、この当たりは気をつけなくてはいけないでしょう…。中盤には鳥栖からレンタル復帰した濱田の名前も。鳥栖の中心として成長した今期は念願の古巣に戻ってのシーズンとなります。さらに、この試合はなんと言ってもブルーノクアドロスの古巣対決。さらには辿ってみると、ウチのエース西谷も元セレッソ。ウチにはレッズを経てやってきたのでいまいちピンときませんが、入団当初は丁度フランス前のモリシのキレキレの時代でもあり、「森島さんの全てを真似した」というようなコメントもあり、西谷のモチベーションは高いようです。
  いきなり藤田のドリブルからコーナーを得るも何も出来ずに終わり、逆にそのすぐ後コーナーを取られると言う立ち上り。セットプレーで前節勝ち上がってきた大阪のセットプレーは要注意であります。と言うのもあってか、ゾーンで守っていた札幌はコーナーの際に前田にブルーノをマンマークでつけるという作戦できました。
 立ち上りから試合の構図は攻める大阪、守る札幌という感じになってきます。大阪はワントップ気味の森島康に当ててから中央突破、と言う感じですが、そもそもその森島康も「デカモリシ」というよりは「デ○モリシ」という感じの往年のウィル的な体型でいまいちキレがありません。そもそも、4ストッパー気味に守る札幌に対してワントップという解りやすい戦術でしかも中央突破を狙うというのは、敵ながら「いかがなものか…」と感じる展開。逆に札幌は大阪のCKからカウンターを狙うなど縦に速い攻撃を繰り出せています。このコーナーキックからのカウンターの流れで、序盤は図らずも左藤田・右西谷という布陣が出来ます。これにより西谷がトップ下気味の位置取りになり、結構いい感じでチャンスを作れていました。不可抗力(?)とはいえ、中々興味深い時間帯だったのではないでしょうか。そんな中、10分には中山の楔を中央で受けた西谷がドリブルからの切り替えして一人かわしてミドルシュート。開幕シュートは札幌西谷が右サイドから中央に入って撃ったものとなりました。
 さらにその直後には大阪のGKを跳ね返して相川が拾いスルーパス。難なく裏を取った中山がシュート!!!!バー!!!!(T_T)。さらにこぼれ球シュートもGK正面!!!(T_T)
今期枠内シュートが0本だった中山がいきなりすさまじいシュートを見せます。これが入っていれば…と思わせるとともに「今日はいけるのでは…」と感じさせたシーンとなりました。この後は大阪が最終ラインから組み立てるのを札幌が中盤で奪いサイド、特に右の藤田に展開して・・・という流れ。うーむ。何故だが解りませんがある意味札幌ペースともいえる立ち上りとなりました。20分には同様に前からのチェックで奪ったボールを西谷が右の藤田に展開してクロスまで行くなど、強豪大阪に対して非常にいい展開で試合を進めることが出来ています。繰り返しますが、そもそも、単純に札幌は4CBなわけで、そこにワントップで挑もうという戦略自体が「どーなのか?」というのもありますが…(^^ゞ。
 最終ラインからの大阪のパス回しは中盤で激しく寄せて奪う、森島康へのロングボールは真ん中で跳ね返す…。札幌はおなじみの縦ポンに加えて西谷からのすばやい展開も見られ、ある意味理想的な展開が続きます。そんな中30分にはFKからファーの曽田がドフリーでボレー!!!!枠の外!!!(#゚Д゚)ゴルァ!!!、というシーンも。さらには34分には中盤で奪ったボールを西谷があっという間にフライスルー相川が抜けるもGK…。と物凄いまでの札幌ペース。派手な攻めこそありませんが、大阪を軽くいなしている様はある意味感動的でもあります。
 ただ、39分にはブルーノがインターセプトに行ったところを苔口にかわされ、あわやというシュートを打たれるも高木がファインセーブ!!!その直後のCKも警戒されていた前田にどんぴしゃで合わされますがゴール内をカバーしていた芳賀が懸命のクリア。運もこちらに味方しているようです。
 前半最大の見所はその後のこのシーンを上げたいと思います。 

41分
左サイドのスローインを深い位置でうけた西谷ですが、囲まれて奪われます。しかし、その後の大阪のビルドアップを西嶋が再度奪ったカウンター返し気味のシーン。

・…いや、もう何も言わなくてもいいかと思うんですが、明らかに大阪は中盤の守備に問題がありますね。これだけ人数がいるにも関わらず、カウエと藤田はドフリー。肝心の球際も濱田は寄せきれていませんし、宮本もなんとなく近づいてくるって感じ。
 西谷はフライスルーを中山に送り、中山が落としたところにカウエと藤田が走りこみますが、二人が譲り合ってしまい、残念ながらシュートまではいけず…。

カウエの位置取りの高さと、この試合の両チームの出来を象徴しているかのようなシーンです。

さらに44分には再び西谷から中山への楔から逆サイドに展開し、大裏の西澤がオーバーラップしてクロスを入れるなど、ある意味やりたい放題。
 点こそ入りませんでしたが、今期最高ともいえる出来で前半を終えます。



●三浦俊也監督:
・全体的にハードワークが出来ているのでセカンドボールを拾えている
・相手も勝負をかけてくる。セットプレーに注意しよう
・1点が勝負になる。集中していこう!

●都並敏史監督:
・ディフェンスはできているので後半も自信を持っていこう
・攻めのリズムができていない。もう少しいいタイミングでボールを受けれればリズムができる。リズムをつくろう
・必ずチャンスが来るのでそれまで我慢しよう



 さすがの都並監督も動いてきまして、後半頭からゼカルロスを投入してきます。これにより古橋が一列下がり、前線の左ワイドにゼカルロスという感じにいじってきました。そのゼカルロスがいきなりシュートを見せるなど、後半は波乱の予感です。ゼカルロスはややワイド気味に張る感じでドリブルを仕掛けるなど、中央一辺倒だった攻撃に変化を加えてきました。対する札幌はおなじみの左の西谷を起点に攻めていこうと言う感じ。両チームの左サイドが気になる立ち上りとなりました。
 後半序盤は両チームロングボールを蹴り合うという展開になります。その後は大阪がボールキープ。と言ったものの、前半は「大阪がひたすら攻めようとするも何も出来ない」、と言う展開でしたが、後半立ち上りは「大阪が攻めて札幌カウンター」と言うように徐々に両チームの得点への意識が感じられる展開へと変化していきます。58分には左から大きく右に展開して藤田と西澤の絡みから西谷が中央でシュート、というシーンもあり、札幌にも得点の匂いが感じられる展開が続きます。

58分
左でのスローインを左に流れた中山が受けて中央に戻したところをサイドチェンジします。
 そこで藤田は西澤との絡みからドリブルで仕掛け、中央に侵入、同じく中央の西谷にパス。
 西谷が鋭いシュートを打ち、そのこぼれにカウエが飛び込むも、オフサイド…と言うシーン。

 カウエがクリスマスツリーの下から二段目の宮本を引っ張ることにより、中央のスペースが空き、そこに西谷と藤田が侵入するというシーン。カウエの積極的な姿勢もかなり好感が持てます。

大阪はゼカルロスを上がり目に配置して来たのもあって中盤にに広大なスペースが与えられます。(ミーハーに言うなら、4321から4213に変化したような感じでしょうか)これにより札幌のカウンターが鋭さを増してきた感じがあります。63分にはカウンターから藤田がドリブルで持ち込んで2vs2のシーンを演出するなど、かなりテンションが高い時間帯が続きます。
 その勢いを加速するベく、三浦監督は早くも動きます。65分に相川を下げて砂川を投入。砂川はそのまま1.5列目的な位置に入るサポーターの支持が厚い4231的な布陣。大阪の布陣に合わせるような交代でがっぷりよっつな体制を敷きます。そのすぐ後には西谷のドリブルからのスルーパスに砂川がエリア内に侵入するというシーンも。さらには大阪もそのすぐ後苔口に替えてモリシを投入。いよいよ両チーム、勝負に出てきました。
 ここからは両チームカウンターの打ち合いと言う感じになってきます。67分にはカウエの左サイドへの展開から西谷がフリーでクロス、中山が飛び込みますがわずかに合わず…と惜しいシーンが見られました。さらには69分には札幌のパス回しから曽田がオーバーラップして右サイドの裏を付くなど、興味深いシーンが続きます。
 このシーンに限らず、図に示した2シーンのように、どうも大阪のサイドバックの位置取りが中に絞る感じがあり、左サイドのスペースのケアに替わったモリシが下がってくるなど、どうも大阪の守備は理解できない不安定さがある気がしてなりません。逆に札幌は左に張るようになったゼカルロスに手を焼きます。そのゼカルロスがドリブルで突破するなど前半は中央一辺倒だった攻撃に幅が出るようになってきました。70分にはゼカルロスのドリブル突破からのクロスにモリシが飛び込みあわや…というシーンも。
 その後大阪のペースに傾きかけた中、ようやく試合が動いたのが74分でした。モリシのドリブルからのスルーパスにヒヤリとさせられた直後、カウエから西谷展開したシーン。 

74分
カウエが西谷に展開。この時点でもわかる通り、大阪の4バックは内に絞り、サイドのケアはクリスマスツリーの3列目が行っています。これに西嶋が絡み数的優位を作ってから西谷がクロス。
 それに対して砂川がサイドの裏に走りこんでスペースを空け、そこに中山が飛び込み競り合います。そのこぼれを何とか中山が後ろに戻し、そこに走りこんだカウエが狭い中を強引且つ柔らかなタッチで二人の選手をかわし、最後はGKをかわしてねじ込みます!!!!!
 今期何度か見られていたカウエの前線への飛び出しが結果になったと言う非常に重要なシーンであります。
 また、大阪の中盤がすかすかになっている様も見て取れるシーンであったと思います。
 

カウエはユニフォームのエンブレムを何度も叩きながらベンチにダッシュ。その後ろからブルーノがすっ飛んできて抱きつくと、カウエは選手ベンチのスタッフに囲まれてモミクチャにされます…。芳賀が後ろから飛びついて何度も頭をペしぺし叩いてます、両手を天に突き上げるカウエの後ろから藤田が背中を叩きます。。・゚・(ノД`)・゚・。異国の地で中々なじめなかった知性派はいまここにチームの一員になりました。スタメンを外されるなど苦しい時期もありましたが、見事結果を残してくれました。カウエのゴール。中盤のボランチのゴール。少ない手数、人数で攻める今期において非常に重要なゴールであったことをここにとどめておきましょう。思い起こせば、シーズン前の川崎戦。練習試合でジュニーニョを激しく削ったカウエにジュニーニョは「練習試合なのにそんなに熱くなるな」といったといいます。それに対してカウエは「この試合は私にとってはワールドカップより大切なんだ」と返したと言います。半年契約という不安定な状態でこのシーズンに挑んでいるカウエ。その意気込みが今、結果として現れました。非常にうれしいシーンであります。
 これで試合の流れはまた変わり、カウンター合戦気味の後半半ばから、大阪が攻め立てるという終盤戦に流れ込んでいきます。得点直後には裏に抜け出したモリシからゼカルロスが鋭いシュートを放つなど、大阪の攻撃も迫力を増していきます。
 78分にはユース上がりの虎の子柿谷を投入。この柿谷、知るひとぞ知る期待の逸材。ジュニアユース時代からその話題を独占した注目の選手だとか。
 直後の80分にはその柿谷、バイタルでするっと前を向いて森島康にスルーパスを通すなど、柔らかなタッチは目を見張るものがありました。81分には鋭いドリブルでバイタルへ侵入してスルーパスを出すなど、やや間延びしている札幌の中盤を脅かします。
 そこでか、82分三浦監督は西谷を下げて大塚を投入。いよいよ三浦4141の登場です。
 直後には砂川がミドルシューとを撃つなど、札幌のカウンターで追加点を狙いたいところでしたが、徐々に守備一辺倒の時間帯になってきます。残り10分弱。ひたすらに守るシーンが続きます。クリアをせども、カウンターどころかセカンドも拾えない苦しい時間帯。自陣のペナの付近に8人が並ぶと言う様は降格したあの年を彷彿させましたが、ここを耐え切ったのが今期のよい点。見事無失点記録を伸ばし、見事連勝です。暫定ではありますが7期ぶりの首位…。・゚・(ノД`)・゚・。

 試合終了の笛と同時にカウエは両手突き上げてガッツポーズ。しかしその両手で顔を覆うと、そのまま膝から崩れ落ちるようにピッチにひざまずきました。
 彼の勝利とチームへの思いと、終盤の大阪の猛攻のすさまじさを感じさせるシーンではなかったでしょうか。

 前半だけ見れば、非常に理想的な守備からの攻撃と、今期ベストバウトと言って過言ではないと思います。中山の枠内シュート、さらにはカウエがゴールを決めたと言うことで昇格への駒がそろいつつあります。ただ、これは大阪のできの悪さも手伝っていますので、その当たりは気を引き締めなくてはいけないでしょう。さらに終了間際の苦しい時間帯にはカウンターが繰り出せず、自らで苦しみを倍増しているかのようなシーンが続きました。苦しい押し込まれた時間帯にどう、攻撃の時間やシーンを作るかは、今後の非常に大切な課題だと思いました。

 とはいえ、暫定ながら「首位」…。いい響きだ…。7年。いよいよ夢が見えてきました。



スタッツ 札幌 大阪
枠内 8 2
コーナー 5 11
オフサイド 3 1
1. 2位以内のために勝ち点90 13
2. 失点は1試合平均1点以内 +4
3. 得失点差は+25〜30 +4
4. 26勝、10〜12引分け、10〜12敗を目標 4勝1分1敗
5. ダビは15ゴール 1
6. FWは2人で1試合1点のペースで50点取るのが理想 -5
7. シーズン途中に10〜15連勝 4連勝
8. ホームでは負けない 2勝1分
9. 開幕ダッシュ 4連勝
10.四国開催を筆頭に下位に取りこぼさない 1勝


 


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