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第三節 vs徳島

徳島 0-3 札幌

ヴォルティスvsコンサドーレ

Stadio:徳島県鳴門運動公園陸上競技場 07/03/17

コンサドーレ札幌
   ○   ○
  ダヴィ 中山
○  ○  ○  ○
西谷 芳賀 西嶋 藤田
○  ○  ○  ○
和波 西澤 曽田 池内
     ○
    高木

監督:三浦俊也

徳島ヴォルティス
   ○   ○
   羽地 大島
○  ○  ○  ○
片岡 ダシルバ 丹羽 小山
○  ○  ○  ○
キム 西川 河野 青葉
     ○
    島津

監督:今井雅隆

主審:辺見康裕

A2Pickup
 砂川は何とか風邪から復帰したものの、今度はブルーノクアドロスと大塚がダウン。人数が足りず、急遽試合当日の朝吉瀬が現地入り。01年のJ1時代以来勝ちがなく、7戦未勝利中の「鬼門」四国・徳島での試合となりました。去年私も見に行きましたが、残念ながら引き分け。そのとき知りましたが、我らが西谷先生は徳島出身。去年はなにかしらの理由で徳島アウェー戦は欠場し、今年がプロ入り初凱旋とか。
 注目の「いきなり野戦病院」な布陣はボランチに西嶋をコンバート、和波をスタメンに戻し、池内がレンタル時代以来のサイドバックに入り、前節絶好調だった西澤を中央に据える形です。
 対する徳島は河野青葉の堅守を中心にして1勝1分けでシーズンを滑り出し、順位の上で札幌より上。開幕の徳島でのダービーには間に合わなかったダシルバがスタメンに入っています。札幌としてみれば、いきなりの上位直接対決となりました。
 厚別か、それ以上かと思われる強風のなかキックオフした試合は前半が風下、後半が風上となります。と言うことで、両チームロングボール主体の風を意識した立ち上りとなりました。ロングボールと言いますと、やはり何も出来なかった京都戦のようなイメージで見てしまいますが、この試合はまぁまぁセカンドが拾えているかなと。しかしながら徳島の中盤のプレスがきつく、つないでいくのは厳しい感じです。逆に和波のパスミスから相手の中心選手の片岡にあわや、というミドルシュートを受けるなど苦しい展開です。
 札幌のファーストシュートとなったのはセットプレーからでした。やはりこういうドロドロの試合ではセットプレーが重要。そしてこの試合のスタメンには我らが池内…。そうです、一昨年チーム得点王となり夢を見せてくれたあのセットプレー魔人池内がおります。何度かあったセットプレーが上手くいかないまま続いた後の15分、中盤やや左よりからのFKを得た札幌。スカパーの中継ではキッカーの西谷と相談する池内の姿が抜かれました。その打ち合わせが上手くいったのか、FKから池内がアウトサイドのボレーで流し込みますが、相手GK島津のファインセーブにより得点ならず…。前節までも曽田がかなりの枠内シュートを飛ばしておりましたし、高さの増した今期のセットプレーは結構よさそうな予感です。
 20分を回ったころから徳島がボールをつないできますが、中々いれ所が見つからないのか、最終ラインで回すシーンが多く見られました。これは開幕3試合ともにいえることであり、今期の特徴の一つといえるのではないでしょうか。今までは札幌の方が「お家芸」とまで言われた最終ラインでのパス回しですが、今期は相手にそれをさせるのがよく見られそうです。そんな中、前線のプレスで走り回っていたダヴィがなんとそのままボールを掻っ攫い、キーパーと1vs1のシーンを作り出します!!!残念ながら相手GK島津のファインセーブに(またか)よりゴールはなりませんでしたが、開幕2試合でシュート0と振るわなかったダヴィの今期初シュートがいきなり大チャンスだったのは非常にインパクトがありました。
 さらに圧巻なのが31分のシーン。  

31分
最終ラインへのロングボールを西澤が跳ね返し、最終ラインまで下がった西嶋がフォロー。右にいた池内にパスしたところからカウンターが始まります。
 池内はセンターライン付近の中山に楔。その右をダヴィが駆け抜けていきます。中山はツータッチした後振り向きながらのフライスルーを送ります。
 これに走りこんでいくダヴィは寄せてくるキムより後ろからではありましたが、長い足をすっと出してキムより先にタッチ。追いかけてくるCB西川をものともしない突進で突き進みそのままシュート!!!!
 …GK島津がはじく…(またか!!!!!)

 やはり、某ドログバを思い起こされる動物的なトラップが強烈に印象に残るシーンでした。フッキより加速力はないが、スピードに乗ってしまえば結構凄いかも…と期待したくなるシーンです。

 試合としてみれば、相変わらず徳島がつないで札幌が跳ね返す、という展開が続きます。徳島は徐々に右サイドからの攻撃−札幌の左サイドに狙いを絞ってきたようで、ここからのラストパスが出るようになってきます。ただ、最終ラインと中盤が弾際でがんばれておりしっかり跳ね返しています。とはいえ、厳しいあたりをこの試合は結構ファールで取ることが多く、そのため両チーム前述のとおりセットプレーが多くなります。ここで注目なのが、うちの左−徳島の右でのFKを蹴っていたレフティーのキム選手。高校選手権で活躍したスーパーレフティーではあるそうですが、この試合ではぶっちゃけると大ブレーキ。彼のキックの精度が定まらないのが札幌の勝因の一つと言えましょう。セットプレーも事なきをえた札幌はロングボールだけではなく、徐々に楔を絡めたパス回しが見られるようになってきました。楔が意外と2トップに収まるようになり、そこで徳島のラインを下げさせることに成功。そこから左の和波のオーバーラップからクロス、というシーンが散見するようになります。サポーターの世論的に「和波にこだわるのは何故なんだ」というような風潮がありますが、やはり「サイドバック」的な役割が出来るのは彼だけともいえますし、そういった意味ではこの時間帯の和波のクロスが続いた点は非常に興味深いです。
 また、この試合での気になったシーンが、池内のスローインです。彼はことごとく、長いスローインを入れており、これが中々のアクセントになっていました。残念ながら、なかなか味方に合うシーンが少なかったですが、ロスタイムには深い位置からのロングスローのこぼれを芳賀が走りこんでミドルシュートを狙いあわや、というシーンを作り出していたなど、今後に期待が持てるシーンでした。思い起こせば、J1初期のFC東京は明らかにチームとして右サイドからの加地(当時)のロングスローを戦術に取り入れていましたし、それにやられまくって超ミドルを叩き込まれたチームもありましたし、個人的にはこの「陣地取りから池内ロングスロー」、というのも面白いナァ、と感じました。(かなり余談ですが、当時のJ版ウイニングイレブンには加地の能力の「ロングスロー」に星がなく、そのシーズンの後ようやく「ロングスロー」が付き、「それ見たことか」と膝をたたいた思い出があります。)
 双方、そこそこのシーンは作りましたが、決定的なシュートは少なく、そのまま前半を終了します。



ハーフタイムコメント

●今井雅隆監督:

・前半は不用意なパスミスが多かった。
・ボールに寄るのが遅かった。
・後半は改善して、戦い方をはっきりさせよう。

●三浦俊也監督:
・ディフェンスラインの裏のスペースやサイドからのクロスでチャンスを作っていこう。
・セカンドボールをしっかり拾っていくこと。
・相手のセットプレーに注意しよう。
・点を取って勝とう。



 風上に変わっての前半。相変わらず両チームがロングボールをけりこむ展開。最終ラインのパス回しが多いものの、徳島がボールを回すシーンが多いのは前半同様の流れといえましょう。後半頭から、徳島はクレベルソンをいれて、やや下がりめの位置でのキープやセカンド奪取を狙ってきましたが、札幌の中盤もしっかりとつけており、そこまで破綻はなかったように思います。
 そんなロングボールやヘディングでのセカンドの争いという膠着状態のなか、ふっと現れたこのシーン。結果論的ですがこのシーンがその後の試合の流れを象徴するシーンとなったとも言えるのではないでしょうか。
 起点はペナ外からの高木のフィードでした。そのボールをダヴィが競るも触れず。しかし、セカンドを芳賀がしつこく競りに行き、前方にフィード。ここからが見ものです。

49分
ダヴィが競りきれなかった高木のGKを徳島の片岡がクリア。しかし、それを粘り強く追いかけた芳賀がバイシコー気味に前線に送ります。それをダヴィがフリックオンで前線に。
 ここでのポイントはボールウォッチャー気味の徳島の左サイドの二人、キムと片岡です。片岡は前述のとおり、セカンドを拾うために中よりの位置。そして何よりキムがダヴィにあたりに来ている点が致命傷でした。サイドの両選手が中に絞っているため、藤田の前には物凄いスペースがあります。芳賀のキックをみた藤田は猛然とサイドのスペースにかけていきます。
 それを見ていた中山は、ダヴィのフリックオンをダイレで(!!!!)右サイド裏に流し込みます。片岡・キムの位置取りが明らかにおかしい徳島のサイドをしっかり切り崩した藤田がアーリー気味のクロスを上げます。
 そのクロスには中央にダヴィと中山(前節同様、また重なっているのは気になる)、ファーには、この試合唯一の攻撃参加といっていい西嶋がつめていました。
 ボールは残念ながら好調のGK島津が直接キャッチしましたが、徳島のサイドの選手の位置取りの不安定さ、中注力の欠落が見て取れるシーンとなりました。

前半同様に、徳島は最終ラインのパス回しから中々前にいけない展開が続きます。この時間帯には前述のとおり、キム選手のFKが続くシーンもありましたが、札幌DF陣を破るにはいたりません。
 監督コメントによりますと、この時間帯にイエローをもらったため、和波は吉瀬と交代となります。当日に現地に到着したと言う吉瀬。シンガーポールではキャプテン的な役割も担ったと言う精神的なたくましさを身につけての日本凱旋(?)となりました。カードをもらったと言うことと加えて、やはりうちの左をやられていたと言うのもあったとは思います。吉瀬はある程度無難に役目をこなしたように見えました。試合終盤にはパスをつないで中央に切れ込んでいくシーンなども見られました。
 相変わらず膠着した時間帯が続く中、札幌はセカンドボールの競り合いから得たFKを中山がすばやくリスタート。それをダヴィがドリブルで持ち込み、右にパス。藤田はドリブルで相手のキムを一瞬交わしてクロス!!!それを再びダヴィ!!!!なんと!!!!あっさりと先取点!!!!ダヴィ、ついに今シーズン初ゴールです!!!!
 すばやいリスタートが抗議をしていた虚を突いた形となり、ダヴィがドリブルで悠々と加速。藤田もスピードを落とさずクロスまで持っていき、最後はダヴィが密着マークをねじ切るような強引なヘディングで逆サイドに流し込みました。膠着しきっていたこの試合、攻守の切り替えをすばやく行った札幌がまんまと先取点を取ることに成功しました。
 これで、ようやく札幌がペースを握れるようになります。負けなしの徳島は下位相手にホームで負けるわけには行きませんので、前への圧力を増してきますが、そこで出来たスペースが西谷を蘇らせました。徳島のGK島津のパントキックを西澤曽田が跳ね返し、吉瀬が長い楔をダヴィに入れます。それをダイレで左にはたいた先には西谷が走りこんでいます。上手いコントロールからそのまま高速ドリブルに移行し、ペナの角あたりからグランダーのクロス、これを逆サイドの藤田が流し込んで立て続けに追加点!!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。なんと…。五段階計画始まってから夢にまで見た、「左で上げて、右サイドの中盤の選手がゴール」があっさりと現実のものに…(T_T)。事実上、このゴールで試合は決しました。先日のマレーシア遠征には落選したものの、好調さをそのままアピール。これは非常に大きなゴールでした。
 こうなってくると、高さでもスペースでも上手く守れている札幌としては安心して見ていられる状態。何度かあった徳島のシュートも高木がピッコロ大魔王状態で難なくキャッチ。徳島のセットプレーも難なくはじき返す展開が続き、さらには78分にはまたもや中山のスルーパスに西谷が抜け出し、2点目と同様なシーンから今度は自分でシュートを流し込んでゴール!!!
 終わってみれば、0−3という前半の流れからは想像も出来ないような点差がついて試合が終了しました。
 
 やはり、膠着が長く続く、じれったいゲームとなりましたがそこで集中力を切らさず、粘りの試合が出来た、というのが一番素晴らしい点ではないでしょうか。ある意味前節に続いて今年の札幌らしいゲームとなりました。鬼門と言われてここのところいいところなしだった四国での勝利、しかも二試合シュートすらなかったダヴィがゴールを決めて試合を動かしてくれたと言うのは非常に大きなものとなったと言えるのではないでしょうか。これにより、札幌は首位との勝ち点差1!!!!ヽ( ´ー`)ノ

 いよいよ、今年の札幌が動き出します!!!



スタッツ 札幌 徳島
枠内 6 4
コーナー 3 3
オフサイド 1 2
1. 2位以内のために勝ち点90 6
2. 失点は1試合平均1点以内 +1
3. 得失点差は+25〜30 +2
4. 26勝、10〜12引分け、10〜12敗を目標 2勝1敗
5. ダビは15ゴール 1
6. FWは2人で1試合1点のペースで50点取るのが理想 -2
7. シーズン途中に10〜15連勝 2連勝
8. ホームでは負けない -
9. 開幕ダッシュ 2連勝
10.四国開催を筆頭に下位に取りこぼさない 1勝

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