第二節 vs鳥栖

札幌 1-0 鳥栖

コンサドーレvsサガン

Stadio:札幌ドーム 07/03/10

コンサドーレ札幌

   ○   ○
  ダヴィ 中山
○  ○  ○  ○
西谷 芳賀 大塚 藤田征
○  ○  ○  ○
西嶋 ブルーノクアドロス 曽田 西澤
     ○
    高木

監督:三浦俊也

サガン鳥栖

   ○   ○
  藤田祥 蒲原
○  ○  ○  ○
山城 衛藤 山口 廣瀬
○  ○  ○  ○
高地 長谷川 田中 小井出
     ○
    赤星

監督:岸野靖之

主審:早川一行

A2Pickup
 カウエ負傷、さらに攻撃の中心の砂川が風邪でダウン。そこで前節サブだった大塚をスタメン起用し、U20(カナダ)代表候補合宿から中2日の藤田をスタメン起用。サイドバックには西嶋を左に戻して西澤を右に入れた布陣。個人的には最終ラインはこれが今のところベストかな、とは思います。
 対する鳥栖はDFの中心だった加藤が負傷で間に合わず。そもそもシュナ潤と新居が抜けたチームにユンジョンファンと新戦力アンデルソン(…地味にすごいとこ取ってきたね)の調整の遅れが加わって昨年までの怖さはなくなったかなぁ、という感じ。前節5失点というのもあるので、ここはどうしても勝ち点3がほしい試合となりました。
 さぁ、ホームで勝ってなんとかしたい、と思っていた矢先からいきなり鳥栖ペース。「またか…」感が漂う展開です。そろそろ切り替えなくてはいけないんでしょうが、どーもこう、相手に回されるという試合を昨シーズンはあまり見ていない所為か、だんだん不安になってくるんですよね。「大丈夫なのか…」と。やっぱり我々にはあのダントツでの降格(どうやら京都に記録は抜かれたらしいが(´▽`))があるんで、回される→ずるずる下がる→結局負けというような思考回路がどっかに残っているんでしょうね。シーズン進んで「○○試合無失点記録」とかなればまた違うんでしょうが。自信って大切ね…。
  回す鳥栖。それに対抗する札幌は西谷にボールをいれてすばやく左サイドの裏にダヴィを走らせる、と言うものでした。京都戦は高いボールが多かったのでかなり新鮮に写るこのシーン。しかし、このシーンは見覚えが…。そうです、柳下一年目の唯一の「形」である岳也走らして何とか、というアレです。この時点で私のダヴィ評は「ごつい岳也」になりました…ヽ( ´ー`)ノ。シーズンが進んで違う印象をもてるようになるといいんですが。(岳也がだめというわけではないですよ)ただ、以前から申し上げているように、ダヴィはポストタイプではないのでこういう感じで動き回って、そのスペースを中盤が使えるようになればかなり面白いサッカーが出来そうな予感はしています。まぁ、好みの問題ではありますけど。 

01分
ダヴィが左サイドを突破するシーンは何度かありましたが、最初のダヴィお披露目のシーンを。
回されていた立ち上り、西谷がドリブルでカウンターを仕掛けたシーン。自陣からドリブルで持ち上がった西谷がスルーパスで左に開いたダヴィへ。
 この時点で藤田も走っていましたが、ただ走っている感があり、ファーに来た中山を見てニアに入りました。砂川みたいに「迷わずニア」みたいな斜めの走りが出来ると良いんですがネェ。
 ダヴィはドリブルで一人抜ければ3vs3になると言うシーンでややもたついてそのままタッチラインを割りました。

 ダヴィの今シーズンホーム初プレイは「左に開いてドリブルを仕掛ける」でした。

 押されっぱなしの札幌の最初のシュートは11分まで待たねばなりませんでした。右からのクロスを西澤が入れたものを中山がヘディングで、と言うものでした。私が見に行った熊本での神戸戦でも再三いい攻撃参加をしていた西澤。解説の方の紹介した「私には攻撃は期待されていないと思うので」というコメントが活きました。余談ですが、鼻息の荒いスカパーは今期は「ホームより」のスタンスで行くようですが、今までもすでに「ホームより」だった札幌サポーターにはあんまり新鮮味がないのが残念。このシーンでの注目はやはりダヴィの楔でしょう。「お尻をドカンと当ててのキープ」。これが見られます。録画されている方はぜひチェックしてください。おそらくこれがダヴィの今の武器なんでしょうね。まぁ、京都には通じなかったんであんまり期待はしてませんが。これ以外の武器ができるとかなり良いんですがネェ…。
 ただ、これでエンジンが掛かったのか、札幌の動きが良くなってきました。そもそもこのシーンがはじめて鳥栖に「回されてる」と感じさせたシーンであったと言うのもあるんでしょうが、DHと中山、あるいはブルーノクアドロスが連動した動きを見せるようになり、鳥栖の攻撃が単発のロングフィードになってきます。さらに楔をうけたダヴィが衛藤のイエローカードを引き出してぐっと流れがこちらに来たように感じます。
 そんな中生まれたのがこのシーン。

15分
 鳥栖の最終ラインからの楔を曽田が読んでインターセプト。こぼれ球をセンターサークル内で中山が拾ったシーン。
 中山に関してはいろいろ叩かれていますが、こういう辺りが中山の今年の役目なんじゃなかろうか、と思いますね。
 つまり、「相手の楔をカットしたこぼれ・楔から戻したところのインターセプト」というのがね。
中山は大塚に戻します。それを見た藤田は右の裏に走っていきます。大塚はプレスがきつく(奪われないのはさすが)右には出せずに西谷にパス。それを西谷がダイレクトで右に開きます。
 藤田はそのままアーリークロスでファーを狙いますが、西谷の前でカットされました。
 
 中山の役回りとともに西谷のアイディア、そして藤田のよさが活きたシーン。

これで気を良くしたのか、嘘のように(いや、本当に嘘みたいですが、本当の話)中山に楔が収まります。流れを引き寄せたのは中山、とここにきっちり書いておきたいと思います。イケイケな札幌は左に開いた芳賀がドリブルからグランダーのクロスを入れたり、曽田のオーバーラップから左を駆け上がる西嶋経由でシュートまで行くシーンなどいい感じで攻撃が続きます。が、シュートがない。シュートが枠に行かない。とはいえ、「意外と皆攻撃が好き」とは開幕前の三浦監督のコメントですが、この辺りは「アクションサッカー、札幌スタイル」が見え隠れしてニヤニヤ出来るシーンが続きます。
 極めつけは、25分のあのシーン。西嶋のロングフィードを中山がワンタッチで(!!!!)ダヴィに落し、それをダヴィが二人に囲まれながらもキープして西谷に戻します。この時点でファールのホイッスルが鳴りますが、すばやくリスタートした西谷が左裏の中山にスルー、中山がヒールで(!!!!)戻して西谷がドリブルシュート!!!!と言うシーンです。…どうしたんだ、中山…。何があった…。と思わずにはいられない時間帯です。(まぁ、ここで点を決めないのが中山なんですがね。)
 相方のダヴィも流れに乗ったのか、ワンタッチでロングフィードを味方に落としたり、胸ではじいて味方にパスする胸パス(?)なんかを見せてくれました。やはりダヴィを活かすには中盤のサポートが不可欠なのではないでしょうか。
 そうした良い流れの中から先制点が生まれます。スローインからダヴィの楔、芳賀のフィードを中山の楔、西澤のクロスをダヴィが粘る、といった流れからでたこぼれ球を芳賀が拾ってダイレクトでスライディングでパス、走りこんだ藤田が流し込みます!!!やった!!!藤田J初ゴール!!!!
 このシーンではスローインからの流れと言うこともあるのか、西谷が前に張れている、というのを強調したいですね。後半でのハードタックルに見られるように西谷の対面の小井出は明らかに西谷の動きに翻弄されています。このシーンではそれが西澤のクロスのこぼれに対する反応に遅れを生じさせ、結果として芳賀にラストパスを出されるにいたります。…というか出した芳賀の方がすごいとは思いますが。
 また、西谷とその他三人、という攻撃が続いた中で+α、DHの芳賀がかなり前目に絡んでいるのも見逃せないでしょう。昨年とはサッカーが違うのでカウンターの際にもDHがペナの中、見たいなシーンは見られないとしても、流れの中からは何とかDHが攻撃に絡んでほしい、というのは切実に感じた試合でした。
 
 この後は回す鳥栖・カウンター西谷の札幌という構図になります。正直、ここの時間帯で畳み掛けて追加点が取れなかったのが痛い。その辺りが監督の試合後のお怒りのコメントにもつながっていると思います。さらに鳥栖の山口が38分にイエロー二枚目で退場となり、鳥栖はいよいよ苦しくなったはず…なんですが、札幌の勢いも消えてしまい、こぼれ球をミドルシュートする程度。逆にロスタイムには鳥栖のDH衛藤にスーパーなミドルシュートを打たれ、高木が何とかはじく、というシーンも。まぁ、時間帯を考えればスピードダウンするのは点差人数含めて、わかるんですが30分台の札幌の動きはいまいちな感じを受けたのは正直なところです。


ハーフタイムコメント
●三浦俊也監督:
・ロングボールに対するセカンドボールをしっかりと拾っていこう!
・ディフェンスは、皆でハードワークすること
・もっとサイドからのクロスボールでチャンスを作っていこう!
・アグレッシブに攻めていこう!


●岸野靖之監督:
・1人少ないからポジションの修正をしよう
・DFラインを下げないようにボールにプレッシャーをかけよう
・空いたスペースはカバーを全員で頑張ろう
・球際は厳しく行こう


立ち上りからロングボールを多用するようになった札幌。セットプレーを中心に何度かシュートまで行きますが、中々点が入りません。
ようやくパスがつながったのがこのシーン。このシーンは丁度得点シーンの左右逆になったような感じで中々興味深いです。 

53分
右サイドのスローインからの展開。
スローインを入れた藤田の位置が注目。前述のとおり西谷はスローイン後、すぐにダヴィと並ぶようにサイドの高い位置に張りましたが、藤田は下がって中山からのパスをもらおうとした模様です。と言うことで得点シーンより、攻撃に掛かる人数が一人少なくなっています。
 中山がドリブルで中央に入り、左サイドへスルーパス。西谷がクロスを試みますが、相手DFに当たりこぼれます。それが丁度アーク当たりに転がり中山がダイレで打ちますが枠の外。
…外なんだよね…。

多用していたロングフィードから形になったのがそのすぐ後のシーンです。

55分
曽田からのロングフィードを藤田がLSB高地を振り切って裏からクロスを上げたシーン。
 ただ、抜けるまでは完璧なんですが、ボールを蹴るタイミングがちょっと遅く感じました。もうチョイ前のタイミングで上げるとよりカッコイイのですが…。
 クロスはファーに。中山のダヴィの動き・位置取りが明らかにかぶっているのが解ります。
 「ダヴィの動きは理解している」と中山は言いますが、もうちょっと時間が掛かるのかもしれません。
 
 この日ダヴィが一番シュートに近づいたシーンでもあります。

この後、というか今までもそうですが西谷を中心に攻める札幌ですが、後半に入り対面のRSB小井出のマークやタックルがかなりきつくなり、完全に西谷が抑えられてしまいます。と言うことでクロスやシュートがことごとく小井出に阻まれる結果に。ここがこの試合のポイントの一つだったと思います。
 この辺は非常に重要なポイントのような気がします。西谷の足元に入るまではある程度自由にやらせて(彼は裏に抜けると言うシーンが少ない)アタッキングに入ってきたら弾際に厳しく行けばよい、という西谷封じを見事にやられてしまいました。事実この後西谷は小井出を嫌がってか中にポジションどりをすることが多くなってきます。まぁ、それはそれでありといえばありなんですが、攻撃がやや単調になった感はありますね。
 逆に鳥栖は後半に入りファンタジスタ高地がボールに絡むようになりシュートまで行くシーンが増えました。特に65分のすばやいリスタートから裏に抜け出されて1vs1になったシーンなどは冷や汗もの・・・。高木ナイスです…。この高木のファインセーブの後のピッコロ大魔王的な「いま、何かしたのか?」という雰囲気はかつての佐藤洋平を彷彿とさせて、かなり好きですねヽ( ´ー`)ノ。
 ロングフィードもダメ、西谷もダメ、と閉塞感が漂う中、三浦監督は中山に代えて相川を投入。しかし、相川も中々ボールに触れず雰囲気は変わらないまま時間が過ぎます。
 そんな中に一石を投じたのが西澤のオーバーラップではないでしょうか。相川交代直前にも藤田との連携で右サイドを攻めあがるシーンがありましたが、この時間帯の69分にもクロスと言うかサイドチェンジを西谷につなぎ、西谷のあわや、というシュートを演出しました。さらには中央に切れ込んで相川の攻め上がりをサポートしたり、といいシーンが続きます。鳥栖の中盤が空いてきたのもあいまって、この西澤の攻撃参加はかなり効いていました。さらには攻めあがってあわやシュートかというシーンも!!!  

78分
西澤が持ち前の守備でアンデルソンからボールをもぎ取ると、そのこぼれが藤田にわたります。すると西澤はするするとオーバーラップを開始。前掛かっていた鳥栖は人数が明らかに少なく、4vs3というすさまじい状態になります。
 ここで藤田が見事なサイドチェンジを西谷に通します。
西谷が持った時点で相川はファーの裏を突きますがボールは出ず。ニアに(!)走りこんだ西澤にマイナスのクロスが入り、そのままダイレクトで打ちますが枠の外でした。
 圧倒的数的優位ではありましたが、西谷のところで急激にスピードダウンしたのが痛かった。

そして極めつけがこのシーン!!!

79分
自陣左サイドでボールを奪うと、西澤がぐんぐんオーバーラップ!!!大塚から藤田を経由して右サイドの裏で受けます。
 西澤はサイドチェンジを狙った模様ですが、石井の手前でカットされます。
 が、こぼれ球がペナのなかの相川の方にこぼれます!!
こぼれ球を拾った相川は迷わずファーにクロス。誰もいないか…と思ったら画面外から突っ込んでくる西澤がダイレクトボレー!!!!
 残念ながら枠の外でしたが、札幌サポーターの度肝を抜いたシーンではなかったでしょうか。

その後は35分に入った石井を中心にカウンターで攻めあがるシーンが続きましたが、すでに西谷にドリブルで持ち込むスタミナが残っておらず、安易なスルーパスが続いたのが残念。中々シュートまでいけません。逆に鳥栖のユンにミドルでドキリとさせられるシーンも。鳥栖は終盤まで前への圧力が落ちず、終わってみれば、この試合明らかな札幌ペースという時間帯は前半の20分から40分ぐらいまで、という寂しい試合となってしまいました。
 このまま両チーム得点は入らず、1-0にてホーム開幕戦勝利を収めることに成功しました。

 結果は勝利、三浦コンサらしい、という感じではないでしょうか。この1-0の勝利から今シーズンが始まります。
 やはり、西谷を封じられると苦しいというのを実感できた試合ではないでしょうか。後半はパスミスが多くてペースが中々握れず、自ら閉塞感を招いてしまったのも残念です。藤田のプレーも得点と言う意味では良かったのですが、細かいところを見るとまだまだのところが散見します。とはいえ京都戦のような「何がしたいのかさっぱり」という感じではなく、ボランチの両名のアグレッシブさが感じられたのは非常に良かった点ではないでしょうか。
 繰り返しになりますが、やはりあの前半のイケイケの時間帯、厳密に言えば1点目が入ってから山口が退場するまでのあの時間帯に追加点が取れなかったのが全てかな、と言う気がします。


 ホームですら10人の鳥栖に回される展開が続き、サポーターとしてはなんとも歯切れの悪いコメントが見られますが、今シーズンはこんな感じなんでしょうね。私はちょっと切り替えが出来たように思います。
 これから、どのように連携が深まっていくのか、そして西谷以外の武器が出てくるのか。答えは終盤にペナルティーエリアまで突っ込んでいった芳賀の攻撃参加にあるような気がします。西澤のオーバーラップは相手が10人なのに前掛かりに来たスペースを突いたベテランらしいもので、チームとして狙ってやっていたものではないのではないでしょうか。つまるところサイドバックは上がってこない。FWと西谷のサポートはボランチの運動量に掛かっていると思われます。


 まぁ、まだ二試合ですから、これからもドキドキしながら進展を見守りたいと思います。


スタッツ 札幌 鳥栖
枠内 4 3
コーナー 6 2
オフサイド 3 0
1. 2位以内のために勝ち点90 3
2. 失点は1試合平均1点以内 ±0
3. 得失点差は+25〜30 -1
4. 26勝、10〜12引分け、10〜12敗を目標 1勝1敗
5. ダビは15ゴール 0
6. FWは2人で1試合1点のペースで50点取るのが理想 -2
7. シーズン途中に10〜15連勝 1連勝
8. ホームでは負けない -
9. 開幕ダッシュ 1連勝
10.四国開催を筆頭に下位に取りこぼさない -